【暮らしの豆知識】プロ野球で使われている「FA」って何の略?

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プロ野球

日本で最も人気のあるスポーツは何?

そんなことを聞かれると、トップクラスに人気がありそうなのがプロ野球でありますね。

野球

1年を通じてシーズンが開催されており、プロというくらいですから野球をしているだけで十分なお給料がもらえる仕事です。

その収入もかなりのもので、1年で1億円以上稼いでいる選手もゴロゴロいる世界。

うらやましい限りでありますね(-_-;)

私はその1/10以下でありますが・・・。

そんなプロ野球の世界でありますが、いろんな専門用語や略語も使われていますね。

今回はそんなお話を一つしていこうかと思います。

 

「FA」

プロ野球の制度の一つに「FA」というものがあります。

野球場

これは特定の条件を満たした選手に与えられるものであり、FAする権利を獲得すると「FA権を取得」と言われたり。

プロ野球は入団するときに選手が好きなチームを選べるわけではありません。

ドラフト会議と呼ばれるイベントが開催され、そこでチームが選手を選ぶというシステムとなっているためです。

その救済措置的なシステムになっているのがFA。

FAの権利を獲得して権利を行使すると、好きな球団と移籍(残留)交渉することができるようになります。

会議

とはいえ、必ずしも意中の球団と交渉できるわけでなく、興味を持ってもらえないと悲惨な結果になることもあるんですけどねorz



FAは何の略?

ところでこのFAという制度。

何かの略となっているのですが、何の略となっているのでしょうか?

FAは「Free Agent(フリー・エージェント)」の略となっています。

エージェントもスポーツ界ではよく聞く言葉の一つとなっていますが、エージェントは本人に代わり契約交渉などを行うことを指しています。

代理人とも訳されたりしますよね。

それがフリーとなっているということで、現所属球団に断ることなく選手と直接交渉ができますよといった意味合いとなっています。

 

FAの権利を行使することを「FA宣言」と言ったりする

野球を見ていると、時折「〇〇選手がFA宣言!」なんてことを聞いたりします。

これは上記のFAをしたということになるのですが、FAの権利を行使することをFA宣言と呼びます。

FA宣言をするとFA権を行使したということになり、その選手に対して全球団が直接契約のための交渉をすることができるように。

そして交渉がまとまれば移籍することも可能です。

中にはFA宣言して現在の球団に残留することも。

この場合は一見何も変化がないように見えますが、大抵の場合他の球団と競合しているために年俸が高くなる傾向がありますね。



 

FA権取得の条件

FA権はいつでも獲得できるのか?と言われると、そんなことはありません。

基本的に選手の権利として確保されているものとなりますが、それを獲得するには一定の条件を満たす必要があります。

NPBのホームページでもFA取得条件が書かれていますね。

まとめてみると

・145日以上出場選手登録されたシーズンを1シーズンとして計算

・合計8シーズンに達したときに「国内FA」となる資格を取得する。

・ただし、2007年以降のドラフトで入団した大学生・社会人選手は、7シーズンで資格を取得する。

・合計9シーズンに達したときに「海外FA」となる資格を取得する。

・ただし、それ以前に国内FAの権利を行使した場合を除く。

・出場選手登録日数が145日に満たないシーズンがある場合は、それらのシーズンの出場選手登録日数をすべて合算し、145日に達したものを1シーズンとして計算する。

・一度FAの権利を行使し、その後NPB組織のいずれかの球団と契約した選手は、出場選手登録が4シーズンに達したときに「海外FA」となる資格を取得する。

・故障者特例措置や投手の登録日数加算に関する特例措置などにより登録日数を加算する場合がある。

とされています。

何気に結構細かく条件が指定されていますよね。

 

FA移籍した選手たち

実際にFA宣言して移籍した選手にどんな選手がいるのか?ということも見ておきましょう。

まずは国内FA。

選手 移籍元 移籍先
1993年 松永浩美 阪神タイガース 福岡ダイエーホークス
駒田徳広 読売ジャイアンツ 横浜ベイスターズ
落合博満 中日ドラゴンズ 読売ジャイアンツ
石嶺和彦 オリックス・ブルーウェーブ 阪神タイガース
1994年 工藤公康 西武ライオンズ 福岡ダイエーホークス
川口和久 広島東洋カープ 読売ジャイアンツ
山沖之彦 オリックス・ブルーウェーブ 阪神タイガース
広沢克己 ヤクルトスワローズ 読売ジャイアンツ
石毛宏典 西武ライオンズ 福岡ダイエーホークス
金村義明 近鉄バファローズ 中日ドラゴンズ
1995年 河野博文 日本ハムファイターズ 読売ジャイアンツ
仲田幸司 阪神タイガース 千葉ロッテマリーンズ
1996年 田村藤夫 千葉ロッテマリーンズ 福岡ダイエーホークス
清原和博 西武ライオンズ 読売ジャイアンツ
1997年 中嶋聡 オリックス・ブルーウェーブ 西武ライオンズ
山崎慎太郎 近鉄バファローズ 福岡ダイエーホークス
1998年 武田一浩 福岡ダイエーホークス 中日ドラゴンズ
1999年 工藤公康 福岡ダイエーホークス 読売ジャイアンツ
星野伸之 オリックス・ブルーウェーブ 阪神タイガース
江藤智 広島東洋カープ 読売ジャイアンツ
2000年 川崎憲次郎 ヤクルトスワローズ 中日ドラゴンズ
2001年 前田幸長 中日ドラゴンズ 読売ジャイアンツ
加藤伸一 オリックス・ブルーウェーブ 大阪近鉄バファローズ
谷繁元信 横浜ベイスターズ 中日ドラゴンズ
片岡篤史 日本ハムファイターズ 阪神タイガース
2002年 若田部健一 福岡ダイエーホークス 横浜ベイスターズ
金本知憲 広島東洋カープ 阪神タイガース
2003年 村松有人 福岡ダイエーホークス オリックス・ブルーウェーブ
2004年 大村直之 大阪近鉄バファローズ 福岡ソフトバンクホークス
稲葉篤紀 ヤクルトスワローズ 北海道日本ハムファイターズ
2005年 野口茂樹 中日ドラゴンズ 読売ジャイアンツ
豊田清 西武ライオンズ 読売ジャイアンツ
2006年 小久保裕紀 読売ジャイアンツ 福岡ソフトバンクホークス
小笠原道大 北海道日本ハムファイターズ 読売ジャイアンツ
門倉健 横浜ベイスターズ 読売ジャイアンツ
2007年 新井貴浩 広島東洋カープ 阪神タイガース
和田一浩 西武ライオンズ 中日ドラゴンズ
石井一久 東京ヤクルトスワローズ 埼玉西武ライオンズ
2008年 中村紀洋 中日ドラゴンズ 東北楽天ゴールデンイーグルス
野口寿浩 阪神タイガース 横浜ベイスターズ
相川亮二 横浜ベイスターズ 東京ヤクルトスワローズ
2009年 藤本敦士 阪神タイガース 東京ヤクルトスワローズ
橋本将 千葉ロッテマリーンズ 横浜ベイスターズ
藤井秀悟 北海道日本ハムファイターズ 読売ジャイアンツ
2010年 藤井彰人 東北楽天ゴールデンイーグルス 阪神タイガース
細川亨 埼玉西武ライオンズ 福岡ソフトバンクホークス
森本稀哲 北海道日本ハムファイターズ 横浜ベイスターズ
内川聖一 横浜ベイスターズ 福岡ソフトバンクホークス
小林宏之 千葉ロッテマリーンズ 阪神タイガース
2011年 村田修一 横浜ベイスターズ 読売ジャイアンツ
鶴岡一成 読売ジャイアンツ 横浜DeNAベイスターズ
許銘傑 埼玉西武ライオンズ オリックス・バファローズ
帆足和幸 埼玉西武ライオンズ 福岡ソフトバンクホークス
杉内俊哉 福岡ソフトバンクホークス 読売ジャイアンツ
小池正晃 中日ドラゴンズ 横浜DeNAベイスターズ
大村三郎 読売ジャイアンツ 千葉ロッテマリーンズ
2012年 日高剛 オリックス・バファローズ 阪神タイガース
寺原隼人 オリックス・バファローズ 福岡ソフトバンクホークス
平野恵一 阪神タイガース オリックス・バファローズ
2013年 小笠原道大 読売ジャイアンツ 中日ドラゴンズ
山崎勝己 福岡ソフトバンクホークス オリックス・バファローズ
久保康友 阪神タイガース 横浜DeNAベイスターズ
大竹寛 広島東洋カープ 読売ジャイアンツ
中田賢一 中日ドラゴンズ 福岡ソフトバンクホークス
鶴岡慎也 北海道日本ハムファイターズ 福岡ソフトバンクホークス
片岡治大 埼玉西武ライオンズ 読売ジャイアンツ
涌井秀章 埼玉西武ライオンズ 千葉ロッテマリーンズ
2014年 大引啓次 北海道日本ハムファイターズ 東京ヤクルトスワローズ
成瀬善久 千葉ロッテマリーンズ 東京ヤクルトスワローズ
小谷野栄一 北海道日本ハムファイターズ オリックス・バファローズ
相川亮二 東京ヤクルトスワローズ 読売ジャイアンツ
金城龍彦 横浜DeNAベイスターズ 読売ジャイアンツ
2015年 髙橋聡文 中日ドラゴンズ 阪神タイガース
脇谷亮太 埼玉西武ライオンズ 読売ジャイアンツ
今江敏晃 千葉ロッテマリーンズ 東北楽天ゴールデンイーグルス
木村昇吾 広島東洋カープ 埼玉西武ライオンズ
2016年 岸孝之 埼玉西武ライオンズ 東北楽天ゴールデンイーグルス
糸井嘉男 オリックス・バファローズ 阪神タイガース
山口俊 横浜DeNAベイスターズ 読売ジャイアンツ
森福允彦 福岡ソフトバンクホークス 読売ジャイアンツ
陽岱鋼 北海道日本ハムファイターズ 読売ジャイアンツ
2017年 増井浩俊 北海道日本ハムファイターズ オリックス・バファローズ
大和 阪神タイガース 横浜DeNAベイスターズ
野上亮磨 埼玉西武ライオンズ 読売ジャイアンツ
大野奨太 北海道日本ハムファイターズ 中日ドラゴンズ
鶴岡慎也 福岡ソフトバンクホークス 北海道日本ハムファイターズ
2018年 炭谷銀仁朗 埼玉西武ライオンズ 読売ジャイアンツ
浅村栄斗 埼玉西武ライオンズ 東北楽天ゴールデンイーグルス
丸佳浩 広島東洋カープ 読売ジャイアンツ
西勇輝 オリックス・バファローズ 阪神タイガース
2019年 美馬学 東北楽天ゴールデンイーグルス 千葉ロッテマリーンズ
鈴木大地 千葉ロッテマリーンズ 東北楽天ゴールデンイーグルス
福田秀平 福岡ソフトバンクホークス 千葉ロッテマリーンズ
2020年 梶谷隆幸 横浜DeNAベイスターズ 読売ジャイアンツ
井納翔一 横浜DeNAベイスターズ 読売ジャイアンツ
2021年 又吉克樹 中日ドラゴンズ 福岡ソフトバンクホークス
2022年 森友哉 埼玉西武ライオンズ オリックス・バファローズ
伏見寅威 オリックス・バファローズ 北海道日本ハムファイターズ
嶺井博希 横浜DeNAベイスターズ 福岡ソフトバンクホークス
近藤健介 北海道日本ハムファイターズ 福岡ソフトバンクホークス
2023年 西川龍馬 広島東洋カープ オリックス・バファローズ
山﨑福也 オリックス・バファローズ 北海道日本ハムファイターズ
山川穂高 埼玉西武ライオンズ 福岡ソフトバンクホークス
2024 茂木栄五郎 東北楽天ゴールデンイーグルス 東京ヤクルトスワローズ
石川柊太 福岡ソフトバンクホークス 千葉ロッテマリーンズ
九里亜蓮 広島東洋カープ オリックス・バッファローズ
甲斐拓也 福岡ソフトバンクホークス 読売ジャイアンツ
福谷浩司 中日ドラゴンズ 北海道日本ハムファイターズ

国内球団から国内球団へと移籍した選手たちでした。




続いては海外FA移籍した選手たち。

選手 移籍元 移籍先
1997年 吉井理人 ヤクルトスワローズ ニューヨーク・メッツ
1998年 木田優夫 オリックス・ブルーウェーブ デトロイト・タイガース
1999年 佐々木主浩 横浜ベイスターズ シアトル・マリナーズ
2000年 新庄剛志 阪神タイガース ニューヨーク・メッツ
2001年 小宮山悟 横浜ベイスターズ ニューヨーク・メッツ
田口壮 オリックス・ブルーウェーブ セントルイス・カージナルス
2002年 松井秀喜 読売ジャイアンツ ニューヨーク・ヤンキース
2003年 高津臣吾 ヤクルトスワローズ シカゴ・ホワイトソックス
松井稼頭央 西武ライオンズ ニューヨーク・メッツ
2004年 藪恵壹 阪神タイガース オークランド・アスレチックス
2005年 城島健司 福岡ソフトバンクホークス シアトル・マリナーズ
2006年 岡島秀樹 北海道日本ハムファイターズ ボストン・レッドソックス
2007年 黒田博樹 広島東洋カープ ロサンゼルス・ドジャース
小林雅英 千葉ロッテマリーンズ クリーブランド・インディアンス
薮田安彦 千葉ロッテマリーンズ カンザスシティ・ロイヤルズ
福盛和男 東北楽天ゴールデンイーグルス テキサス・レンジャーズ
福留孝介 中日ドラゴンズ シカゴ・カブス
2008年 川上憲伸 中日ドラゴンズ アトランタ・ブレーブス
上原浩治 読売ジャイアンツ ボルチモア・オリオールズ
高橋建 広島東洋カープ トロント・ブルージェイズ
2009年 五十嵐亮太 東京ヤクルトスワローズ ニューヨーク・メッツ
高橋尚成 読売ジャイアンツ ニューヨーク・メッツ
2010年 建山義紀 北海道日本ハムファイターズ テキサス・レンジャーズ
土肥義弘 埼玉西武ライオンズ ランカスター・バーンストーマーズ
(米独立リーグ)
2011年 和田毅 福岡ソフトバンクホークス ボルチモア・オリオールズ
岩隈久志 東北楽天ゴールデンイーグルス シアトル・マリナーズ
川﨑宗則 福岡ソフトバンクホークス シアトル・マリナーズ
2012年 藤川球児 阪神タイガース シカゴ・カブス
中島裕之 埼玉西武ライオンズ オークランド・アスレチックス
田中賢介 北海道日本ハムファイターズ サンフランシスコ・ジャイアンツ
2017年 平野佳寿 オリックス・バファローズ アリゾナ・ダイヤモンドバックス
2019年 秋山翔吾 埼玉西武ライオンズ シンシナティ・レッズ
2020年 澤村拓一 千葉ロッテマリーンズ ボストン・レッドソックス
2022年 千賀滉大 福岡ソフトバンクホークス ニューヨーク・メッツ
2023年 松井裕樹 東北楽天ゴールデンイーグルス サンディエゴ・パドレス
2024年 菅野智之 読売ジャイアンツ ボルチモア・オリオールズ

メジャーリーグへと移籍した選手がほとんどで、有名な選手も数多いですね。

 

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