出向
仕事をしている中で「出向」なんて場面に出会うこともあります。
出向とは自分の会社に籍を置きながら、違う会社へ出向いて仕事をすることを指しています。
給料は自分の会社から支給されますが、通勤は出向先へ。
そんな特殊な関係となる出向。
私が最初に勤めた会社でも、こうした出向が行われておりまして。
出向先がいくつかあったのですが、その中でも親会社への出向なんてのも定番でした。
私が勤めた会社には、親会社が存在したんですよね・・・。
そしてこの親会社への実際に出向していた先輩もいました。
普段出向しているので日頃会うこともあまりありませんでした。
ある日出向が解かれて自社勤務となる
ある日、そんな親会社出向の任を解かれた先輩が、自社への出勤へと切り替わりました。
出向を終え、自分の会社の務めへと変わる。
出向先での仕事内容はよく知りませんでしたが、どうやら見ていると自社の仕事とはちょっと違うような仕事をしていたようでありましてね。
元来自分の会社でやるような仕事には不慣れな印象。
そんなこともあってか、その先輩に仕事が回されることがほとんどありませんでした。
会社には来ているけど、何しているのかはよくわからない。
そんな状況。
何をしたらいいのかわからないような様子
ずっと出向をしていたので、自社での人間関係はほとんど築けていません。
上司とは清算等々で会っていたようですが、一般社員とはそれほど関係は築けておらず。
おそらく誰かに相談するなんてこともできなかったんでしょうね。
誰かと話しているというところも見たことがありませんでした。
ずっと一人でいるその先輩。
大丈夫なのかな・・・と思いながら日々を過ごしていました。
するとある日、恐れていたことが起きてしまいました。
先輩は会社を辞めた
ある日を境に、その先輩を見ることがなくなりました。
あれ?どこ行ったのかな?
そんな疑問を持ちながらも、また出向でも行ったのかなと気楽に考えていました。
そんなある日に違う先輩と見かけなくなった先輩の話になりましてね。
私「そういえば○○先輩最近見ないですよね。また出向でも行ったんですか?」
先輩「ああ、○○か、あいつは会社辞めたよ」
私「ええ・・・・そうだったんですか・・・」
その後も話を聞いてみましたが、出向から復帰したところで中々自社になじめなかったことが理由だったようです。
復帰してもしばらくいなかったら大変だろうなと想像
出向していた期間にもよると思いますが、3年、5年と出向しているようだと、自社に復帰した後が大変だろうなあと想像しました。
数年あっていない社員たち、そしてその間には新入社員も入っているわけで。
異動している人もいますし、やめちゃう人だっています。
帰ってきたらメンバーがかなり入れ替わっているとなれば、復帰しても復帰という感じではないでしょう。
出向先でやっていた仕事と同じような仕事をできるとも限らず、そうしたことも離職してしまった状況なのかなと思いました。
以後出向は行きたくないなあと思った
その後私自身は、出向なんて行きたくないなあと思うようになりました。
出向してつぶれてきた先輩たちを何名か見てきましてね。
そのまま復帰後に会社に残った人よりも、やめていってしまった人たちが圧倒的に多かったのも理由の一つ。
それ程出向というものは、ツライものなんだろうなと思いましてね。
実際に私に出向話が来ることはありませんでしたが、来たとしても断っていたことでしょう。
出向については、一応本人の意思確認もあったようなのでね。
話が来た時点で断ることもできるようでした。
結局その会社は辞めちゃったんですけどね・・・(笑)
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