無人八百屋
郊外、もっと言ってしまえば田舎の方に行くと「無人八百屋」が設置されていることがあります。
普通八百屋といえば、店主がいてお店を構えており、そこで新鮮な野菜を販売している。
そんなイメージもしますよね。
しかし無人八百屋ではそんなことはなく、主人もおらずに掘っ立て小屋みたいなところで野菜を販売しています。
オーナーさんは存在しているのですが、実際にその野菜を販売している場所にはいない。
そんな状況の八百屋が無人八百屋。
私が住んでいるところもいわゆる田舎と呼ばれるところなので、こうした無人八百屋さんがあったりします(笑)
無人八百屋を運営しているのは、地元の農家さん
この無人八百屋、運営しているのは地元で野菜を作っている農家さんです。
自分の畑からそう遠くない場所に設置しており、商品の持ち運びも便利なんでしょうね。
歩いて持っていける距離。
その程度の距離で無人八百屋さんを営業しておられます。
朝早くから自分で作った野菜を収穫し、無人八百屋に並べる。
盗んでいくような人はいないのかな?と思ったりもしますが、それほどではないようです。
場所が知る人ぞ知るといったような場所でもありますからね。
駐車場もなく、車で来るには路駐しなくてはならないといった事情も大きく影響しているのかもしれません。
同じ町内に住んでいる人がメイン客層
こうした無人八百屋、誰をターゲットにしているのか?というと、同じ町内に住んでいる近所の人みたいです。
実際問題駐車場がありませんし、車で来るのは結構難しい立地。
そうしたことを考えると、遠方からくるというよりは歩いてこられる、または自転車で来られる範囲の人が客層。
農家さんと実際に話をしたのですが、やはり地元の人がその顧客でありメインターゲットとして設定しているとのことでした。
品揃えも日々変わるので、農協などとは違い何でもあるというわけではありませんからね。
最近朝7:00を過ぎたころになると品物がすべてなくなっていた
ここ最近、この無人八百屋が少しおかしいという話になりまして。
それがどういうことか?というと、朝7:00頃見に行っても全く野菜がないというのです。
近所の人たちは、自分たちがその日使う分くらいしか購入しません。
なので全部なくなるということはそれまでなかったんです。
一部売れ残っているものもある、そんな感じの無人八百屋。
しかし、ある日を境に物がなくなっているという状況が続くことに。
そして「近所の人が買えていない」と話題になっていくのでした。
ある日誰が購入しているのかを見つけた人がいた!
誰が買い占めているのか。
そんなことが近所の話題となり、誰が買い占めているのかね?と話題に。
田舎らしい平和な光景とも言えますね(笑)
そんなる日、とうとう近所の人が買い占めている人と出くわすことになりました。
自分が買いたいのにないことにちょっといら立ちを感じていたのかもしれませんね。
買い占めていたのは転売屋だった( ゚Д゚)
ある朝、6:00台に無人八百屋へ行ったという近所の人。
するとそこには大量の野菜を持っていこうとしている人がいたそうです。
ちゃんとお金を払って・・・。
お金を払って購入しているということで、問題はないようにも見えますね。
しかしご近所さんは、それが気になったようで声を掛けました。
ご近所さん「おはようございます」
転売屋「おはようございます」
ご近所さん「そんなにたくさん野菜持って行って大家族さんですか?」
転売屋「いえ、私は独身ですよ。この野菜は転売するんです」
ご近所さん「え!?w」
こんな展開となったそうです(-_-;)
転売屋が買い占めていると話題になり生産者の耳にも入るが・・・
この話はすぐにご近所の話題となり、皆が知ることになりました。
「どうやら転売屋が買い占めているらしいぞ」
さすがに毎日あるとは限りませんが、野菜を収穫した日には必ずそこに出ている野菜たち。
それがある日を境に手に入らなくなってしまった地元の人たちにとっては、便利なお店がなくなったに等しいですからね。
そしてこの話は無人八百屋を運営している農家さんの耳にも入りました。
がしかし、その農家さんはその事実を知っても対策を講じることはありませんでしたorz
お金を払って買ってくれたのなら、それでいい。
これにはご近所さんたちも、落胆していたようでした。
最終手段!?農家さんに直接売ってもらう!
そこで地元民ならではの方法で手に入れるご近所さんたちが現れるのです。
お店に出すと買い占められるのであれば、お店に出る前に買ってしまえばいい!
逆転の発想といいますかね(笑)
中々これも強引な手法じゃね・・・と思う自分もいますがorz
農家さんに朝畑で何があるなどを聞き出し、そこで直接売ってもらう。
無人八百屋に置く前にかっさらっていこうという作戦です。
これが見事に功を奏したようで、無事野菜を手に入れることができたんだとか。
個人的には「そこまでするか」という思いがありながらも、「こんなものも転売する輩がおるんか」と思った出来事となりました。
今の時代、何でも転売する時代なのかもしれませんね・・・。
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