シンドラーのリスト
今回は映画のお話を一つ。
第二次世界大戦時のホロコーストを描いた作品として有名な「シンドラーのリスト」。
巨匠スティーブン・スピルバーグ監督がメガホンを取った映画です。
戦争の闇の部分を扱った作品でもあり、見ていてハッピーになるような内容ではありません。
しかし、実際にあったこととしてこの映画を見てほしいと思うような内容となっています。
この作品は有名な作品でもあり、私が学生時代に学校でも上映されていた作品。
戦争とは何か、人種差別とは何か、そんなものを問いかけるような作品となっています。
映画概要
タイトル:シンドラーのリスト
ジャンル:歴史
製 作:アメリカ
監 督:スティーブン・スピルバーグ
脚 本:スティーブン・ザイリアン
主 演:リーアム・ニーソン
出 演:ベン・キングズレー、レイフ・ファンズ、キャロライン・グッドール、エンベス・デイヴィッツ 他
音 楽:ジョン・ウィリアムズ
公 開:1994年2月26日
今から27年前の映画になるんですね。
さすがに公開当初は見ていませんでしたが、学生の時に見たのと、大人になってみたものになりますね。
あらすじ
ドイツ人実業家、オスカー・シンドラー(リーアム・ニーソン)が、ポーランドの古都クラクフにやってくる。
野心家でナチス党員の彼は、巧みな話術と賄賂を使ってドイツ軍の上層部に取り入り、たちまち軍需工場で成功を収める。
彼が雇っていたのは、有能なユダヤ人会計士、イザック・シュターン(ベン・キングスレー)のほか、賃金の安いユダヤ人労働者だった。
やがて、ユダヤ人への迫害がエスカレートし、彼らが強制収容所で恐ろしい残虐行為の犠牲となっていくのを目の当たりにしたシンドラーは、ユダヤ人を助けようと、収容所所長、アーモン・ゲート(レイフ・ファインズ)に渡すためのあるリストを作り始める・・・。
第二次世界大戦中、1,200人を超えるユダヤ人の命を救ったドイツ人実業家オスカー・シンドラーの姿を描いた感動のヒューマンドラマ。
ドキュメンタリー・タッチの力強いモノクロ映像で、ホロコーストに一人の力で立ち向かった男の真実の物語を綴る。
スティーブン・スピルバーグ監督が、10年越しの企画を実現し、作品賞他7部門で初のアカデミー賞に輝いた作品。
全編モノクロの白黒映画
製作された時期はカラー映像全盛期の1990年代。
しかし、この作品は全編モノクロの白黒映画として製作されています。
これは監督の意図でこうした作品として作られています。
もちろんカラーの技術がなかったとかそういう話ではありません。
監督が当時の事を描くには、白黒の方が良いという判断をしたものと思われます。
古い時代の話ですからね。
より当時の雰囲気を出すためには、白黒の方が良いということもあったのでしょう。
臨場感などは十分に出ており、なかなか迫力満点な映画となっています。
ドイツ人すべてがユダヤ人を迫害していたわけではない
第二次世界大戦中のドイツと言えば、ユダヤ人を迫害していたことで知られています。
がしかし、ドイツ人すべてがそうしたことをしていたわけではありません。
現代でもそうした風潮がありますが、一つの行動をとってそのすべてがその国民の総意であるみたいなとらえ方があります。
それは危険です。
当時の日本に置き換えてみても、国民全員が戦争を望んだものではないでしょう。
国の上層部にも「アメリカと戦ってはいけない」という意見もあったと言います。
主に工業力、物資量から絶対に勝てないと予想していたからと言われていますが、こうしたことを知るいい映画だと思います。
日本人にも似たような人がいた
今回はドイツ人の実業家シンドラーが主役となっていますが、日本にも同じようにユダヤ人を助けようとした外交官がいました。
「杉原千畝」という人物で、日本でもドラマ化されたりもしています。
寝る間も惜しんで、日本への渡航を許可する書類を作り続けた外交官。
同じようにユダヤ人を迫害から守った人物として、世界的に知られる人物の一人です。
機会があれば、杉原千畝さんのお話も書けるといいですね。
コメント